こんにちは、レオバイトのRです。梅雨入りを迎え、非常に蒸し暑い日々が続きますね!いかがお過ごしでしょうか?さて、今回のラボは夏本番を迎える前に知っておきたいこと、”暑さ対策”についてです。レオパードゲッコーと温度の関係性についての内容です。爬虫類って、温度が高い方がいいんじゃないの?と思うかもしれませんが、実際のところはどうなのでしょうか。夏に向けて気温があがる前にレオパと温度について知っておきましょう。
1.レオパードゲッコーの暑さ対策の基本
1-1. 温度管理の重要性
レオパは外温動物で、周囲の温度によって体温を作っています。自身ではコントロールができないので飼育者が適切な温度管理をする必要があります。代謝活動を正常に行なえない過度な高温や低温になってしまうと、死に至ってしまうことがあります。
1-2. 適切な通風の方法
通気性が悪いとケージ内の温度が上がりすぎたり、蒸れたりして体調不良の原因になってしまうことがあります。また、アンモニアの匂いや酸素の供給のためにも通気性のよい環境にしましょう。
1-3. 水分供給の重要性
水分は生物が生活していく中で必要不可欠なものです。水分不足から脱水をおこし体調を崩すこともあります。水分の重要性については前回のラボ#8で詳しく解説しています。https://www.leobait.jp/blogs/labo/8_mizuyari
1-4. 隠れ家の提供
シェルターとも呼ばれる、レオパが身を隠すための用品です。レオパは夜行性で日中や活動していない時は、温度や湿度が安定した空間を好み、居心地のよい場所を隠れ家として使用します。シェルターがあるとレオパの精神的にも安心するので、可能であれば用意してあげましょう。
1-5. 冷却手段の活用
室内を冷却する場合は、エアコンでの管理が便利です。エアコンの温度を28℃ぐらいに設定して稼働させればよいでしょう。冷やしすぎや湿度の低下にはならないように気をつけましょう。エアコンが使用できない場合は、サーキュレーターや換気扇などで空気を動かすようにします。
1-6. 監視と注意
季節の変わり目には注意が必要です。特に冬が終わり、暖かくなってくる季節にはケージ内の温度調節が高くなりすぎることがあるので気をつけましょう。冬の設備のままだとレオパに負担になることもあるので注意しましょう。
2.簡易クーラーの活用とその効果
2-1. 簡易クーラーの作り方
発泡スチロールの保冷ボックスを使用するのが入手や加工がしやすく使い勝手がいいです。用意した保冷ボックスの下部に穴を開けて、ボックスの中に保冷剤を入れることで冷気が下部の穴から出てくることで簡易的なクーラーとして活用することができます。穴の大きさや保冷剤の量により涼しさをコントロールすることが多少できます。
https://www.youtube.com/watch?v=3AOfeiZVx0s
2-2. 簡易クーラーの設置と注意点
あくまでも簡易クーラーとして、温度の細微な調節が出来ないことには注意が必要です。また長期使用が難しく、保冷剤の交換を適宜したり、結露をして結露ないの湿度が高くなりすぎる場合もあります。ですので、定期的な確認と手入れが必要になります。
3.エアコンなしでの暑さ対策
3-1. 水入れの増設
水入れを増設することで、空間の温度を下げたりレオパが水に浸かったりして涼を与えることができます。但し、日本の気候は高温多湿なため、水入れを増設すると高湿度になり、レオパが活動しにくい環境になってしまいます。ケージ内の湿度を確認して水入れの増設をしましょう。
3-2. サーキュレーターの設置
空気が滞留してしまうと、蒸し暑く感じてしまいます。サーキュレーターを窓際に設置して、外に向けて風を送ることで、室内の暑い空気を室外に押し出して涼しい風を取り込みましょう。
3-3. 保冷剤の活用
ケージの上部に保冷剤を設置することで保冷剤の冷気が下に下がり、ケージ内の気温を下げることができます。ただし、保冷剤での冷却は難しく、保冷剤が数時間しか持たないので頻繫に変える必要があったり、調節が出来ないので、レオパの体が冷えすぎてしまったりとコントロールするのが容易ではありません。
3-4. ケージの設置場所の変更
温度は上部に上がっていく性質を持っています。同じ室内でも下部にケージを設置することで少しケージ内の温度を下げることができます。的確な温度を調べる場合は、レオパの活動場所の床面に温度計を設置し、適切な温度を計れるようにしましょう。また、直射日光があたる窓辺は避けましょう。窓辺は日光や天気の影響で極端に暑くなったり、寒くなったりして、レオパに負担をかけてしまいます。
4.レオパの適温・湿度管理
4-1. 適温判断基準
基本的には26℃~30℃のあいだをキープするようにしましょう。ケージ内の温度が一定になるよりも、温度勾配を付けましょう。温度が一定だとレオパの逃げ場がなくなってしまいます。ヒーターをケージの3分の1程度に敷き、温度の違いをつくりましょう。
4-2. 30度超えの環境でのヒーターの使用
小型で密閉性能の高いケージでヒーターを使用すると、ケージ内が蒸れてしまったり、温度が上昇しすぎたりするのでヒーターのエリアを縮小したり、夏の期間は取り除いてもよいでしょう。
4-3. 温度を下げる方法(クーラー使用)
エアコンを使用することで空間自体の温度を下げることができます。ケージ内の温度を上昇させない目的で、エアコンを活用する場合は28℃ぐらいに設定するとよいでしょう。しかし、飼育者と同じ空間にいる場合などでエアコンの温度を下げる場合は注意が必要です。もし、極端にエアコンの温度を下げることがある場合は、パネルヒーターなどを使用して温度を保つ必要があります。
〇お迎えしたばかりの温度設定について
入手した直後は、特にベビー期ヤング期の個体をお迎えした時は温度管理は気をつけましょう。基本的には入手先の温度管理を参考にして温度の設定を行なうようにしましょう。お迎え前に店員からよく話を聞いて置くことが大事になります。
環境の急激な変化に弱いです。
5.よくある質問
質問1 温度が低いとレオパはどうなるの?
回答1 外温動物のレオパは自分で発熱することができません。体温が低いと体を動かすことや、内臓を動かすことも困難になってしまいます。そうなると食事や消化といった生きていく上で必要な活動ができず、最悪の場合死んでしまうこともあります。
質問2 低いとダメなのは分かったけど、高くなりすぎるのはどうしてダメなの?
回答2 野生のレオパの生息地であるアフガニスタンやパキスタンは日本と似た気温をしていますが、日本では湿気によりサウナ状態になってしまいます。そのため脱水症状になったり、活発になりすぎて体に負担が掛かってしまうためです。
質問3エアコンを使用したほうがいいの?
回答3 ブログ担当のR個人的にはエアコンの使用をした方がいいと思います。安定した環境を提供し続けることができるのでレオパのストレスをなくすことができます。
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