#6【解説記事】爬虫類飼育に必要な床材の種類とオススメまとめ表

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こんにちは!レオバイトのRです。
今回初めてのブログ執筆になり、緊張しているところではありますが、ぜひご閲覧いただけると嬉しいです!

ちなみに、一番好きな生き物は「レオパードゲッコー」で、好きなモルフは「ディアブロ」です!

今回は、「レオパの床材に関して」、いろんな種類があるためどれがいいのか迷われている方も多いと思います。このブログでは床材の種類や特徴についてご紹介し、少しでも相性のいい床材選びをサポートできればと思います!


1.レオパードゲッコー床材の重要性

1-1.床材の役割と飼育環境への影響

〇基本的に爬虫類のケージにはガラスやプラスチックが使用されています。どちらもツルツルとした素材であり、そこにそのまま生体を入れてしまうと足が滑りケガをしてしまうかもしれません。そのため、滑り止めとして床材を敷きケガのリスクを軽減させることができます。

また、床材があることで掃除がしやすくなり、ケージ内を清潔に保つ役割も担っています。

今回はレオパの床材として様々な材質を紹介していこうと思います。価格や入手のしやすさ、メリット・デメリットがあるので特徴を知り、自身が使いやすいものを選択するとよいでしょう。

 

2.床材種類とそれぞれの特徴とメリット・デメリット

2-0.各床材の比較表

まずは各床材の特徴をざっと整理するとこのような表にまとめることができます!

では、それぞれの特徴をより詳細に見ていきましょう!

 

2-1.デザートソイル

デザートソイル 2kgの画像-1

ジェックス社「デザートソイル 2kg」

〇デザートソイル(赤玉土)の特徴

デザートソイルとは土を3㎜ほどの粒径に固めたもので爬虫類飼育用や観賞魚用の底床材として販売しています。レオパの生息地である中東に似た環境を作ることができます。

☆メリット

①湿度管理がしやすい。保水性のある素材のため霧吹きをすることで、湿度を保持でき過度な乾燥を防ぐことができます。

②消臭性が高い。多孔質なソイルで排泄物などの気になる匂いを吸着して抑えることが出来ます。

③毎日のお手入れが簡単。排泄物があった場合には周りと一緒に取り除くことで清潔を保てます。

④誤食しても安心?。ソイルは誤食しても比較的体外に排出されやすいので安心ができます。但し、体長が小さい生後3~4ヶ月までの生体だと腸閉塞などの疾患に繋がる恐れがあります。

★デメリット

①耐久性が低い。ソイルは崩れやすいので強い力がかかると粒が崩れてしまいます。

②入れ替えが重労働。少量なら気にならないが全てを入れ替えをしようとすると結構力が必要になる。

③生餌が隠れてしまう。ミルワームなど一部の生餌が潜ってしまい、自力での食事が困難になってしまう。

④処分が面倒。砂や土の処分は自治体によって「ごみ」として回収や処分をしてもらえないので自治体のルールに則り処分する必要がある。

 

2-2.デザートサンド

デザートサンド レッド 3kgの画像

ジェックス社「デザートサンド レッド 3kg」

〇デザートサンドの特徴

サンドは砂漠環境に生育する爬虫類が好む環境を作ることができます。砂の大きさやカラーバリエーションもたくさんあるので、よりレオパの生育環境に近い状態を作り上げることができます。

☆メリット

①きれいな見た目。様々な種類のサンドがあるのでケージレイアウトに合わせることができます。

②ストレス解消。レオパは砂や土を掘る習性があるので、自身で過ごしやすい環境にしてストレスを解消することができます。

★デメリット

①誤食の可能性。餌に付着していたり、レオパが床材を舐めたりして口にしてしまうことがあります。誤食しても排泄物と一緒に排泄されるが腸閉塞などの疾患に繋がることがあるので注意が必要です。

②掃除が大変。細かい粒子が舞うので、飼育している部屋が砂っぽくなってしまうことがある。

③処分が面倒。砂や土の処分は自治体によって「ごみ」として回収や処分をしてもらえないので自治体のルールに則り処分する必要がある。

 

2-3.ウォールナッツサンド

ビバリア ウォールナッツサンドP 5.0kg

ビバリア社「ウォールナッツサンドP 5.0kg」​​

〇ウォールナッツサンドの特徴

ウォールナッツサンドはクルミを砕き1~2㎜の細粒にしたものになります。乾燥した環境に適用しているので、感想を好む生体向きです。

☆メリット

①自然な見た目。落ち着いた色合いのレイアウトで自然な環境が作れます。

②ストレス解消。レオパは砂や土を掘る習性があるので、自身で過ごしやすい環境にしてストレスを解消することができます。

③処分が簡単。ソイルやサンドと比べると原材料がくるみで出来ているため「燃えるごみ」として処分することができます。

★デメリット

①誤食の可能性。安全性。クルミを砕いたものなので誤食しても安全という認識があります。しかし、100%安全というわけではないので、給餌の際にはピンセットを使用するなどの工夫が必要です。

②保湿性がない。保湿性が高くないため、比較的湿度の低い環境を好む生体向けの床材です。

③掃除が大変。細かい粒子が舞うので、飼育している部屋が砂っぽくなってしまうことがある。

④自然由来だから。自然クルミを使っているので、時折異物混入していることがあります。

 

2-4.カルシウムサンド:明るい色とカルシウム補給

ニッソー ワイルドプラネット WPカルシウムサンド 3kg

ニッソー 社「WPカルシウムサンド 3kg」

 

〇カルシウムサンドの特徴

カルシウムを豊富に含む岩石を砕いた素材を利用し、サラサラとした無機砂系の床材になります。

☆メリット

①明るい色。白色で見た目が美しくケージレイアウトを綺麗にすることが出来ます。

②カルシウム補給。レオパが自身に不足しているカルシウムを自身で補給することができるようになります。

③ストレス解消。レオパは砂や土を掘る習性があるので、自身で過ごしやすい環境にしてストレスを解消することができます。

★デメリット

①誤食の可能性。レオパは自ら床材を舐めたり食べたりして栄養補給をすることがあります。そのため腸閉塞などの疾患に繋がることがあるので注意が必要です。特にベビー期の使用は避けておくのが無難でしょう。

②保湿性がない。保湿性が高くないため、比較的湿度の低い環境を好む生体向けの床材です。

③掃除が大変。細かい粒子が舞うので、飼育している部屋が砂っぽくなってしまうことがある。

④処分が面倒。砂や土の処分は自治体によって「ごみ」として回収や処分をしてもらえないので自治体のルールに則り処分する必要がある。

 

2-5.人工芝:再利用可能と誤食の少なさ​​

〇人工芝の特徴

言わずと知れた人工芝、どこのホームセンターでもお手軽に入手することができます。

☆メリット

①再利用可能。耐久性が高く、汚れたら丸洗いし乾燥させることで何度でも使用ができます。そのため、コスパがよいです。

②誤食しない。基本的に一体化しているので誤食する心配がなく安心できます。

★デメリット

①準備が大変。ケージに合うサイズの人工芝をカットしたり組み合わせるのが大変になります。

②隙間に生餌が入る。ケージピッタリに敷かないと隙間に生餌が潜りこんでしまい自力で餌を食べることが出来なくなってしまいます。

③汚れた部分の掃除だけが出来ない。一体化しているので必ず全てを外し洗わないといけないので頻度が多いと大変になります。

 

2-6.ペットシーツ:吸収力と消臭効果​​

〇ペットシーツの特徴

犬猫用のペットシーツを代替して使用することが可能です。そのため、ホームセンターやペットショップでお手軽に入手することができます。

☆メリット

①吸収力。吸水力が高く

②消臭効果。吸水ポリマーで吸水とともに気になる匂いを抑えることができます。

③清潔感がある。掃除や交換が簡単なので清潔な空間を維持できます。

★デメリット

①命に関わる誤食。中身の吸水ポリマーが飛び出して、万が一にも、それを誤食してしまうと命の危険にさらされてしまいます。

②サイズがあわない。爬虫類ケージにピッタリサイズのペットシーツが少なく工夫が必要なってしまう。

③ランニングコスト。ペットシーツは他の床材に比べて単価が高く、出費が大きくなってしまう傾向にあります。

 

2-7.キッチンペーパー:コストパフォーマンスと清潔感

カークランド社「シグネチャー ペーパータオル」

◯キッチンペーパーの特徴​​

キッチンペーパーはレオパの床材として定番になりつつあり、ショップでも使用率が高い床材です。スーパーやホームセンターなどどこでも入手することが容易です。

☆メリット

①コストパフォーマンスが良い。安価なため気兼ねなく使い捨てることができます。

②清潔感がある。ペーパーが汚れていると感じれば、交換することで簡単に清潔な空間を維持できます。

③手入れが簡単。キッチンペーパーを取り除き、置くだけなのでスピーディにお手入れすることができます。

★デメリット

①消臭・保湿ができない。

②誤食の可能性。そのままでは大丈夫ですが、キッチンペーパーの一部が割けてしまいそれを万が一誤食してしまった場合、命に危険にさらされてしまいます。

③軽い素材。レオパは砂や土を掘る習性があるので、キッチンペーパーをめくりあげてケージの中が散乱してしまうことがあります。

 

3.誤飲問題と対処法

3-1.誤飲の原因とリスク​​

床材の少量の摂取では、問題なく排泄されますが大量に摂取してしまった場合には、腸閉塞などを引き起こしてしまいます。大量の床材が腸内にある場合には、食欲不振や排泄をしなくなるといった症状が見られるようになります。特に体長が小さいベビー期ヤング期には留意しておく必要があります。

3-2.床材の誤食と防止策

〇誤食の原因は様々ありますが、主な要因として

 ①餌と一緒に食べてしまう

 ②栄養があると思い食べてしまう。

 ③ストレスからの悪食        などが考えられます。

 

①餌と一緒に食べてしまう。

これはシンプルに餌に床材がついてそのまま食べてしまうことに起因する内容です。防止策としては給餌をケージの外でしたり、餌を小皿に入れるなどして、床材が付かないようにしてあげましょう。

②栄養があると思い食べてしまう。

餌や排泄物の匂いが床材についてしまったり、空腹状態で栄養を補おうしたりしている可能性が挙げられます。防止策は給餌の場所を変えたり、給餌後や排泄物の周囲の床材を多めに処分することです。また、空腹状態をなくすために給餌の間隔を短くすることで空腹を感じないようにしましょう。

③ストレスからの悪食

ストレスの原因を突き止めないと対処は難しいです。温度・室温・床材・環境のなにが合っていないかを調べて改善していくしかありません。毎日の経過観察でよい飼育環境を作ってあげましょう。

床材を飼育しているレオパの口に入ってしまう大きさの場合は定期的に排泄物をよく観察し床材がどの程度混入しているか確認しておきましょう。もし、大量に床材が混じっている場合はその床材の使用は中止して、呑み込めない大きさのものに変更しておきましょう。

 

4.床材のメンテナンスと交換

4-1.掃除と交換の頻度​​

どの床材を使用したとしても、排泄物や汚れがあれば必ずすぐに取り除きましょう。ソイルやサンドの場合は汚れて箇所が増えてきたり全体が汚れてきたりした場合は全て取り替えましょう。また、少なくとも数ヶ月に1度は全ての床材を交換しましょう。ペットシーツやキッチンペーパーの場合は毎日の交換か汚れてた時にすぐ替えてあげましょう。

4-2.床材による飼育環境の改善

レオパに合った床材を使用することでレオパのストレスは軽減されます。また誤食が原因で命に関わるかもしれません。レオパが健康で長生きするために出来る限りの対策をしてあげましょう。

 

5.床材によるレイアウトの変化

5-1.レイアウトのアイディアと影響​​

様々な床材があり、レイアウトの方法もたくさんあります。レイアウトに合わせて床材を変えてお洒落なケージにすることも可能です。

 

6.よくある質問

質問① 爬虫類の床材はみんな同じでもいいの?

回答① 爬虫類それぞれには生息している地域が違います。そのため、湿地帯に生息している爬虫類なら保湿性が高い床材を使用し、砂漠地帯に生息していれば乾燥している床材を使用したほうが良いでしょう。また、生体の大きさや重量にもよって合った床材を使用してあげましょう。

 

質問② 爬虫類の床材はどこに売っているの?

回答② デザートソイルやデザートサンド等は爬虫類を扱っているホームセンターや爬虫類ショップにて販売していることが多いです。

 

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